上田合金株式会社
社長 65歳 上田富雄
不況にあえぐ中小企業1万軒の街東大阪にあって、夢を見つけ実現させ、多くの人にその夢を分け与えている。
本業は奈良の大仏から平安時代の鍋、釜を鋳造していた「河内鋳物師(いもじ)」の伝統を受け継ぐ上田合金株式会社の社長。
4年前、島根県加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸に魅せられたのをきっかけに銅鐸づくりに挑戦。
東大阪の中小企業の河内鋳物師が、幾度の失敗を重ねながら2000年前の弥生人が聞いたであろう古代の音色を遂に再現させ、数多くの完成品を博物館・神社・大学に寄贈し続けている。
福岡県前原市の平原(ひらばる)古墳で発見された大鏡の復元にも取り組み完成。
現在、「実験考古学上田工房」「古代河内のかたりべサロン」を開き、月に1回、銅鐸・三角縁神獣鏡などを若者と一緒に作り実技指導を行っている。
また、各地で小学生から大学生までを対象にした講演活動も行っており、手弁当で若者に夢を与え続けている上田さんを慕って多くの人が集まってくる。不況の東大阪の中小企業にあって夢を追い続け、町のリーダーとして活躍されている。
屯天漢
代表 藤井啓市
600年の伝統と技術が育てた世界に誇る大阪の伝統産業「堺刃物」の良さを改めて知ってもらおうと、1989年に発足したユニークな刃物職人7人の集まり。
「屯天漢」の言葉の由来は天を目指す熱血漢の集い。新しい感性と刃物に対する真剣な思いを遊び心をもって表現し続けている。
御菓子とのジョイントをはじめ、自由都市の伝統を持つ我が町堺の活性化を目指して、異業種交流のネットワークづくりにも積極的に取り組んでいる。
ふれあう絆を巻きつつ展開していく次なる一手にこうご期待。
十三わてらの集い
代表 小竹武
歓楽街、飲食市、商店、工場そして住宅密集地の十三。淀川にも近く自由環境にも恵まれている。
物づくりの職人、商店の主人、戦争の語り部、写真家、画家、自然観察にたけた人、子供の世話に生き甲斐を持つ人......。
この町の発展と活性化を目指して、老若男女様々な町衆がそれぞれ得意のアプローチから協力しあっている。
十三中学における、社会人が先生となるふれあい教育、商店街を「つばめ通り」に、地区の和菓子店が協力し「十三名物」づくりをはじめ、淀川ネイチャ-クラブとともに「宇宙メダカ」の展示や、和歌山県南部川村との山村交流など多彩な活動を展開している。
往生院民具供養館 館長 川口哲秀
昭和40年代に先代住職が発願した民具収集を寺院境内で実現し、所蔵品は2万点に及ぶ。
民具は時代の生きた証拠であり、使っていた人の思いを供養する功績に感謝とともに時流の中で再生新しいヒントを提示する基本理念にたち、疑似体験できる展示運営を実践する。見学者には必ずエコロジー・リサイクル・敷居の3つの先人の知恵を伝えている。
民具の写生大会の開催、地域紙への連載など地域活性化の為の活動にも取り組んでいる。
所蔵品の収集には余念がなく、現在は10年前の携帯電話を模索中。
新内家 76歳 岡本弥八
「ざこば」の魚問屋に生まれ、父親の義太夫と太棹の音を聞いて育つ。
学徒出陣のあと現大阪市大を卒業後、中央卸売市場業界に入り、大阪市公認仲買人として1989年まで活躍。
1974年に新内節・岡本文弥の門弟となり、その後名取りとなる。
1984年以降15回にわたり「新内岡本東西会」を国立文楽劇場で開催。
ワッハ上方て行っている「弥八の新内聞いて」は今年10回目を数える。
音の出る物なんでも大好きで、掛け合い新内をしたり廃れつつある上方新内の風を残そうと日々奮闘している。
トンボと自然を考える会 近畿支部長 岡田三朗
四万十川の清流を守る運動に感銘を受け、かって大阪にも沢山いたトンボを街に取り戻したいという願いから、14年前より近畿支部(約200人)の世話を始めた。
トンボの手作り玩具や自然保護を題材にしたシールを自らデザインして自費制作し、自然の大切さをPRするとともに資金面のバックアップにも貢献。8年前からは小学校の授業への参加、病院でのリハビリ教室、市民祭りへの参加を続けている。
今年は大阪ならではのものとして「阪神タイガーストンボ」を制作。大阪の伝統おもちゃのシールも構想中。
ボン・ダンス推進市民会議 75歳 代表 村井市郎
代表の村井市郎は、元大阪府立天王寺高校の数学教諭。
必修クラブ活動で郷土史研究のために盆踊りを取り上げたのが河内音頭にのめりこむきっかけとなり、音頭研究家・実践とその道の第一人者に。
都市の近代化が進むにつれ、地域の人々の細やかな交流の場が薄れているなか、大阪の代表的な盆踊り、河内音頭を都市空間の近代的広場でボランティアとして開催し、老若男女の交流を図ることを目的に1998年に旗揚げされた。
2008年、大阪オリンピック開催が決まれば、開会式で外国人選手と共に河内音頭を踊ることを夢見ている。
立ち飲み三銃士 辻本隆 西田実 新山ひろし
「立ち飲みから街を知る、人を知る」がモットーに、大阪立ち飲み倶楽部世話人のアートディレクター辻本隆、年に2~3回立ち飲み人の道案内として発行する情報誌「立ち飲みジャーナル」編集長で無農薬茶売の西田実、自称立ち飲み評論家の新山ひろしの3氏が「立ち飲み三銃士」。
大阪の立ち飲みが日本で有数の高いレベルにあることに気づき、大阪各地の立ち飲みタウンマップづくりや立ち飲み人との情報交換やPRを行っている。
立ち飲みジャーナルは5年間で18号まで発行中。「関西実話」(「立ち飲みしまひょ」)「月刊たる」にも記事を連載。
マニアックな立ち飲み研究は「大阪のいちびり」にふさわしい。
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