お笑い神事
枚岡神社 中東弘宮司
毎年12月23日(祝日)に斎行される注連縄掛(しめかけ)神事、通称「お笑い神事」は、新しく掛けかえられた注連縄を通して笑うことにより「福」を招き、新年の開運を願う神話になぞらえた、東大阪市無形民族文化財に指定されている神事だ。
お笑い神事は天照大御神の「天の岩戸開き」を起源としている。
神代の昔、天照大御神が岩戸にお隠れになった際に、天児屋根命の祈りと天宇受売命の踊りと共に八百万の神々が大笑いを繰り返して天照大御神を岩戸からお出まし戴いた。
この神々の大笑いを起源として、古来より「お笑い神事」が神事として連綿として現在まで伝えられている。
中東宮司が枚岡神社に着任されるまでは神事の参加者は神職と氏子総代の僅かな人数だった。中東宮司着任以降は地域の人々や参詣者に広く呼び掛け、神事参加者は年々歳々増加の一途であり、昨年の参加者は4千人を超えている。
NHK全国放送や民放TV各社の中継もあいまって、本年の12/23「お笑い神事」参加者は5千人超が予測されている。
工場写真の川勝 親
川勝親(かわかつちかし)さんは、東大阪市高井田で溶接を専門とする職人です。全国から難しい金型部品が持ち込まれるといいます。
東大阪市内には最盛期に製造業の事業所が約1万軒ありましたが、2014年には約6300軒に減っています。
「モノづくりのまち」の、せめて変わりゆく町工場の姿、職人の姿を写真に残そうと、2003年から撮り始めたといいます。
川勝さんは、大学時代には全国の学生コンテストで2位に入った腕前です。処分される工場や旧式の機械、そしてひたすら打ち込む職人の姿……。撮りためた写真は2万枚以上です。
これからは、『写真を見てもらいながら、語り部のように語りたい』といいます。
なにわ語り部の会
大阪ボランティア協会の「お話の語り手養成講座」に端を発して活動しているボランティアグループです。図書館や学校、病院などに出前してお話を語る活動を36年間続けている。
語り手によってお話のレパートリーは異なりますが、童話や伝説、昔話を中心にイキイキとした言葉で語ります。
中でも、大阪市内や府下各地域に伝わる民話や同様、戦争体験記を取り上げたり、古き良きなにわの言葉・田国各地域の方言を大事に取り入れている。なにわ語り部の会の取り組みは一種の表現活動だが、お話のテーマやメッセージだけでなく、なにわ文化や歴史も併せて届け、多くの聴き手の皆さんから待たれている存在である。
子供や弱者に対してのなにわの母たちの優しさ(男性会員もいるが、あえて)、内に秘めた強さと心意気に感銘し、お話を楽しみにしている方が大勢いる。
大阪まちプロデュース 山根エンタープライズ(株)
大阪のまちづくりを中心に幅広い活動をされている、「大阪まちプロデュース」の山根さん。所属団体・活動は30ほどあるといいます。
広い活動の中でも、『水辺再生』の取り組みは2002年から。2008年10月に川床「北浜テラス」が社会実験として3箇所実現。事務局として「北浜テラス」を存続させる活動へと昇華し、河川敷の占用許可を得て常設の「川床」が実現。現在は15箇所に増えています。
『道頓堀エンタメ街再生事業』は、「回り舞台」や「セリ」など世界標準になった舞台装置を生んだ「劇場都市・道頓堀」復活の夢を実現させるため、昨年に朝日座の前のビルを取得。1階をそのミュージアムとし、夜は30席の劇場としても活用するといいます。
4mロボットプロジェクト
2005年に大阪市西淀川区の町工場とはじめ研究所が発起人となり、ロボットプロジェクトをスタートした。
2010年からは、ロボットアニメに登場する巨大ロボットを目指して、身長4メートルのロボットの開発を開始した。
開発メンバーは大阪の町工場を中心にIT会社、デザイン会社などの中小企業十数社で構成されている。開発したロボットは、「西淀川区ものづくりまつり」をはじめとしたイベントで披露している。
ロボット名「はじめロボット43号機」の特長は片足を上げてバランスを取りながら歩く、完全な二足歩行が可能で、胴体内のコックピットに人が搭乗できる。頭と肩に設置されたカメラ画像を見ながら、上半身(腕、手、頭)のマスター操縦ができる。
このようなロボットで4mのモノは世界初での技術である。
西川梅十三
昭和13年京都に生まれ、9歳から西川流の日本舞踊を学び、先代家元「西川鯉三郎」の子役を務める。
戦後復興の緒についた昭和28年、15歳で芸妓になった梅十三さん。復興をめざす当時、30軒を超すお茶屋が北新地にあったいたという。
梅十三の所属する置屋「平田席」は立方、地方さん100人、もっとも多かった「大西席」には180人がいたという。
「花外楼」「さか卯」「つる家」「なだ万」「吉兆」などの料亭のお座敷に北新地からの芸妓さんが入っていた。お囃子、清元、長唄、常磐津・・・芸事に厳しかった北新地という。
戦前「北新地」「南地」「新町」「堀江」と四花街が賑わい、商いの街大阪とともに栄華を誇っていたが、戦後は「北新地」と「南地の宗右衛門町」が花街としてふたたび機能したものの、大阪経済の低迷、バーやクラブ、スナックの台頭とともにその灯は消えつつある。
9歳から学び、数多くのお座敷で目の肥えた経済人、文化人の旦那衆に接して、引退後は西川流師範として芸を披露、後進の指導とともに往時の大阪を伝えていってもらいたい。
金剛組 匠会
金剛組は1400年続く組織です。578年、「四天王寺」の建立に携わり、江戸時代まで四天王寺のお抱え宮大工で禄もありましたが、明治時代、神仏分離令とともに四天王寺は寺領を失い、金剛組も禄を失います。
昭和に入って、四天王寺以外の仕事を請け負うこととなり、金剛家当主が複数の弟子を棟梁とし組分けをしました。
平成に入り、一般建築に手を染め経営が悪化、2006年に髙松建設(株)の傘下に入ります。この時、金剛組専属宮大工『金剛組 匠会』(8組100名)が結成されました。
宮大工の世界は一人前になりまで時間がかかるので、技術の伝承に苦労されています。「匠の技を伝承」させなければ、との危機感はひとしおです。
大阪城南女子短期大学 ミュージカル隊
今年度で19年目を迎える大阪城南女子短期大学ミュージカル隊。ここ10年間は短大生と東住吉区内の小学3年生~6年生までがコラボし、6月~1月までの8か月間の練習を城南短大で共に行い、「城南短大」「大東オペラパーク」「東住吉区民センター」「クレオ大阪中央」の年間4公演を地域の方々と親睦を深め共に取り組んできた。
東住吉区民センターでは毎年高校生や幼稚園、障がい者施設の方々との共演を行い、その他にも「花らんまん」や「東住吉区民フェスタ」での特設ステージにも出演。
舞台背景は段ボール90個を重ねて作るもので今年も東住吉区民(保護者)と共に制作している。
にじいろのネジプロジェクト
工具やナイフなど、かつては生活の中にあった道具を使えない親世代が増え、子供に教えられない家庭が増えている。一方、ゲームやバーチャルなものへ関心を示す子供が多く、ものづくり離れが進んでいる。
プロジェクトの一環である「ワークショップ」では、ドライバーやレンチなど道具の使い方を指導し、ネジや端材を用いて作品を作る。単に「楽しかった!」で終わるのではなく、作ったものが人の役に立つ喜びまで伝えるカリキュラムとなっている。開催場所は商業施設や小学校で、年間80回開催、2018年は既に1,500人に実施。
ネジが主役の絵本「にじいろのネジ」の読み聞かせとオリジナルの学習シートを使ったイベントも図書館で開催。脚本は映画監督の安田真奈氏、絵はしまじろうキャラクターのはりたつお氏。著名な2人が趣旨に賛同して制作に携わった。
活動2年ながらスピード感があり、Webサイトの充実や、動画・歌などのコンテンツも完成に近づいている。
開催年 | 2018年 |
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選考委員会 |
選考委員長 森 一貫帝塚山大学名誉教授<当会特別会員> 選考委員長 旭堂 南陵講談師<当会特別会員> 子守 康範株式会社アンテリジャン 代表取締役 篠原 賢太郎KADOKAWA 関西ウォーカー編集部 編集長 竹原 信夫日本一明るい経済新聞 編集長 堂野 智史クリエイティブネットワークセンター大阪メビック扇町所長 野田 義和東大阪市長 橋爪 節也大阪大学 教授 芳田 隆公益財団法人 大阪観光局 常務理事 笹井 良隆NPO法人 浪速魚菜の会 代表理事 |
後援 | 大阪府大阪市公益財団法人大阪観光局NHK大阪放送局大阪商工会議所公益財団法人 関西・大阪21世紀協会国土交通省近畿運輸局 |
協力 | 東大阪市 |
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